CADシステムの統一

CADシステムの統一化を無理に進める必要は無い。
社内(あるいは社外でも)でのデータの展開が双方向ではなく一方通行なのであれば統一する事よりも使い勝手やコストパフォーマンスなどを基準に選択・決定するのも良いであろう。
例えば加工機へのNCデータ吐き出し部分であるとかCAEでの絶対的な数値解析での利用などである。
この時に大事なのはシステム上のデータだけの部分の話であり、あくまで情報については双方向で発信しておき、お互いが参照出来るようにしておくことである。
そして付け加えるならば異なるシステムでデータを渡すのであるから変換精度など十分な検証が必要となるのは言うまでも無いことである。
また3Dデータ作成の目的が客先納入用としてだけの場合、極少数台での導入としたりデータ変換業者やデータ作成業者を利用するといった活動とし、主力CADの導入についてはまったく異なる(自社にマッチした)システムの選定をするといった部分から見直すべきである。
いずれにしてもマルチCADとした場合の欠点である変換作業や精度検証作業のわずらわしさを知った上でのコストパフォーマンスを取るかシングルCADでの情報共有がスムーズ出来るかを取るかは十分に検討して頂きたい課題である。

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